RaribleはNFTを売買することができるマーケットプレイスです。NFTマーケットプレイスは近年の需要拡大から様々なプラットフォームがリリースされてきました。
その中でもRaribleは今話題になっているNFTに興味がある、あるいは自分で作成したNFTを販売したい初心者に特におすすめです。本記事ではRaribleのオークションで取引する方法やメリット・デメリットについても解説するため、ぜひ参考にして下さい。
RaribleはNFTをオークションで購入できる
アート作品を中心に取り扱っているRaribleは、オークション形式でNFTを購入することが可能であり、クリエイターにとっては価格を固定するよりも高額で販売でき得る利点があります。また、不慣れな方でも簡単にアカウントが発行できる手軽さと取扱いの簡便さも魅力のプラットフォームといえるでしょう。
そしてその他にもRalibleのNFTオークションには以下の良い点が挙げられます。
- 複数枚数のNFTを販売するのに向いている
- アート作品のNFTを中心に出品されておりユーザーの動きが活発
- NFTを販売、購入どちらかを行うと独自の仮想通貨をもらえる
- NFT保有者だけが利用できるサービスがある
Raribleは他のマーケットプレイスと異なり複数枚のNFT同時発行に対応しているため、販売方法の拡大とより効率的な運用が可能となっています。また、全体的な価格相場も比較的安価であることから、リーズナブルなアイテムの大量販売に適しているといえるでしょう。
反対にRaribleでは著作権に問題がある可能性が高いNFTが多い傾向であり、第三者の作品を無断で複製しているケースが散見されます。その理由としては誰でも簡単に登録と販売が行える手軽さが挙げられており、運営側も重要な問題点として改善対策を打ち出しました。
そのため、現在はこれまでより作品のクオリティが向上していることから、投資家に対するこまめな配慮が伺えます。
世界最年少のNFTアーティストも出品
Raribleでは2021年5月にWet Chihuahua氏という14歳のNFTアーティストがオークション出品を行っており、世界最年少として注目を集めました。このビッグイベントは一般社団法人オタクコイン協会とCryptoGames株式会社が新進気鋭の6名とコラボレーションしたプロジェクトに参加し実現したとのことです。
具体的な内容としてはオタクコインをモチーフにしたNFT作品を10点作成し、Raribleのオークションで販売するというものでした。参考までに、オタクコイン協会はブロックチェーン技術を日本のアニメ業界に導入して活用することで、日本のアニメ文化を世界に広げることを目的とした団体であり、独自トークンのオタクコインは世界中の人々がコミュニティー内で流通させることを目的とした通貨となります。
RaribleのNFTオークションではこういったサブカルチャーを広めるためのプロジェクトにも利用されることがあり、NFTとの親和性も相まって高い人気を誇っているのです。
Raribleのメリット
ここまで触れてきた通りRaribleは多くのメリットを保有するマーケットプレイスですが、本記事ではその中でも特に注目しておきたい3つに絞って見ていきましょう。
- NFTの作成を誰でも審査なしでできる
- Raribleを利用するとRARIトークンがもらえる
- 生成したNFTのロイヤリティを設定できる
特にRaribleの独自トークンであるRARIは大変魅力的であるため、ここからは1つずつ詳しく見ていきましょう。
NFTの作成を誰でも審査なしでできる
RaribleではNFTの作成を審査なしで行うことができることから、知名度やスキルがなくても手軽に参入することができます。実際のところNFTマーケットプレイスによってはクリエイターを選別する審査を実施しており、そういった場合は相応のスキルを持ち合わせた方しか出品できません。
そのためRaribleは敷居が低く自由度が高い環境が整っており、クオリティに多少のばらつきはあるものの、フリーマーケットのような雰囲気で思わぬ掘り出し物を見つけられる可能性もあります。また、Raribleは主にアート系のNFTを取り扱っており、新進気鋭の若手アーティストの作品に巡り合える魅力もあります。
将来爆発的に価値が高まる期待も持てることから、最初の販売段階で安価に仕入れられる有用性の高いプラットフォームといえるでしょう。
Raribleを利用するとRARIトークンがもらえる
RaribleではNFTの売買に応じてRARIトークンという独自の仮想通貨が付与され仕組みであり、ユーザーはもちろんNFTの購入費用に充てられます。さらに、RARIの保有量によってマーケットプレイス全体の運営に関われるメリットも備えており、NFTの展示方法やその展示作品自体を決定する投票権が得られるのです。
また、新たなRARIの利用方法やその他の事案における議決権を持つことも可能であるため、Raribleを利用する魅力として多くのユーザーから活用されています。
作成したNFTのロイヤリティを設定できる
Raribleでは作成したNFTのロイヤリティが設定できるメリットもあり、クリエイターの収益確保に活用されています。
NFTのロイヤリティとはNFTが2次流通(転売)された場合でも、最初に作成した人物へ報酬が入るという仕組みであり、音楽業界における印税のようなイメージを持っておけば良いでしょう。当然従来のデジタルコンテンツにこういった利潤は存在しませんでした。
また、Raribleならロイヤリティの割合をクリエイター自身で設定することが可能となっており、一般的な水準では10%、高い場合で20%程度まで引き上げられるようになっています。以上の機能によって、これまで収益に悩んでいた若手アーティストが参入しやすい環境が構築されていることから、購入者にとってはより幅広い作品に出会える期待も持てるのです。
Raribleのデメリット
NFTマーケットプレイスを選定する上では、メリットと同じくデメリットについても押さえておかなければなりません。そしてRaribleにおいては以下3つを把握する必要があます。
- 販売額の2.5%が手数料として取られる
- 日本語で表示されない場合もある
- 対応している通貨がイーサリアム
以上は確かにRaribleのデメリットではありますが、他のNFTプラットホームにも共通する部分もあります。またRaribleのメリットを考えれば許容できる範囲であるため、両方のバランスを見て利用の判断をしていきましょう。
販売額の2.5%が手数料として取られる
Raribleは手数料としてNFT販売額の2.5%を徴収するシステムを採用しており、ユーザーにとってはコストに関わるデメリットに挙げられるでしょう。ただし、他のマーケットプレイスでも手数料自体は一般的であり、場合によっては10%に昇るケースさえあることから、Raribleの設定は業界全体で見れば低水準といえます。
またNFTの売買毎に代金としても使用できるRARIが受け取れるため、最終的な負担はそこまで大きな規模にはなりません。
日本語で表示されない場合もある
Raribleは比較的新しい海外資本のNFTマーケットプレイスであるため、公式サイトのページによっては全てが英語表記されてしまうページもあります。そのため、英語が苦手な方は少し不便に感じてしまうでしょう。
また、英語表記に慣れていない方はGoogle翻訳等を利用しなくてはならない手間もあるかもしれませんが、事実として日本国内企業が運営しているマーケットプレイスは海外に比べて圧倒的に少ない現状です。したがって、NFTを取引する上ではRaribleのような海外マーケットプレイスが必須といっても過言ではない上に、全体的な海外ユーザー数が非常に多いことを考えれば、初めのうちから英語表記のプラットフォームに慣れておいても損はありません。
対応している通貨がイーサリアムのみ
Raribleはイーサリアムブロックチェーン上に構築されているマーケットプレイスであるため、対応している通貨も同様にイーサリアムとなります。実際のところOpenseaやBinanceNFT等は複数の仮想通貨で支払えることを考えれば、他よりも少々劣っているイメージがあるかもしれません。
ただし、イーサリアムは現在NFT市場で最も活用されている主要通貨であり、全ての仮想通貨取引所で必ず取り扱っている銘柄です。したがって、仕入れに手間取る可能性はほとんどゼロといっても差支えなく、全体的な需要を考慮すればある程度ストックしておいたほうが得策といえるでしょう。
RaribleでNFTを購入する方法
ここからは、RaribleでNFTを購入する方法について見ていきましょう。Raribleは様々なNFTを取り扱うマーケットプレイスですが、主たるジャンルはアート作品に特化しています。
まずはマーケットプレイスのトップ画面から気になる作品を探して下さい。
参照:Rarible
気になった作品を見つけたらクリックして詳細ページに移行します。
参照:Rarible
詳細のページに入るとbuy(通常購入)とbid(入札)が選択可能となっており、即時購入かオークション形式で作品が購入できるようになっています。購入が決まったら連携させているMetaMaskを起動させて、購入金額とガス代を確認して支払いを確定させれば完了です。
この時、あらかじめイーサリアムを入金しておくようにしましょう。
NFTを出品する方法
Raribleは出品方法に関しても簡単な仕様となっており、初心者でも数時間程度操作していれば慣れるほどのインターフェイスです。まずは先ほどと同じようにトップ画面から「作成する」をクリックしていきましょう。
参照:Rarible
下図画面に切り替わったら、NFTを1つだけ発行する「シングル」か複数発行の「マルチ」を選んで下さい。最初は慣れるためにもシングルで試した方が良いでしょう。
参照:Rarible
好みの方法を選んだ後は、次の画面で条件を入力していきます。
参照:Rarible
- 商品にするNFTのアップロード
- 販売方法の選択
- タイトルなどの詳細を設定
- ロイヤリティの設定
- MetaMaskと連携
上記の項目をセットしたら出品は完了です。参考までに、RaribleでのNFT販売方法は以下3通りとなっています。
- 固定価格で販売
- 期限ありのオークション形式で販売
- 期限なしのオークション形式で販売
固定価格は収支の見通しが立てやすい反面、それ以上の利益が得られない注意点があり、期限付きオークションは売れなければ再度出品する必要があるでしょう。それぞれの特徴を踏まえて選んでみて下さい。
NFTを売買する前に準備するもの
RaribleでNFTを売買する際は、あらかじめ以下の3つを準備しておきましょう。
- NFT作品(出品、売却する場合)
- 仮想通貨(イーサリアム)
- MetaMaskなどの仮想通貨ウォレット
また、NFTを出品する際はファイル形式にも注意する必要があるため、2021年11月時点で対応している次の5つとなっているかを確認しておきましょう。
- PNG
- GIF
- WEBP
- MP4
- MP3
そして、仮想通貨取引所でイーサリアムを購入したら、自身のオンラインウォレットに移行させておきましょう。初心者にはMetamaskが特におすすめです。
まとめ:Raribleのこれからの見通し
本記事ではRaribleのオークションから購入、出品方法まで解説してきました。RaribleはOpenseaと並ぶ知名度を持ったマーケットプレイスであり、以下のような特徴を持っています。
- Raribleは主にアート作品のNFTを取り扱っているマーケットプレイス
- Raribleが独自に発行しているRARIトークンをNFTを売買するたびにもらえる
- 作成したNFTにロイヤリティを自由に設定でき2次流通でも報酬を得ることができる
- Raribleを始める前にイーサリアムとMetaMaskなどのウォレットを準備しておく必要がある
Raribleはこれまでにはなかった仕組みを取り入れたパイオニアのような立ち位置です。審査なしでNFTが作成できるだけではなく、ロイヤリティやRARIがあることで新進気鋭の若手アーティストが次々に参入しており、購入者にとってもより多くのチャンスが掴めるプラットフォームとなっています。
今後もさらなるサービスがローンチされる可能性もあるため、現在チャレンジを検討している方はぜひRaribleの無料アカウントを発行してみて下さい。