OpenSeaは業界最大規模を誇るマーケットプレイスであり、クリエイターはもちろん購入者もベネフィットを享受できます。しかし、正しい使い方が分からなければ効率的なNFTの運用は叶わず、利益をだすことも難しいでしょう。
そこで本記事では、Ooenseaの出品方法や販売方式等を解説していきますので、現在検討している方は是非参考にして下さい。
OpenSeaとは?

ここではまず、OpenSeaの取引規模や他のマーケットプレイスでは得られないベネフィットについて解説します。初心者はもちろん中上級者にもおすすめであるため、是非参考にして下さい。
世界トップの取引規模
NFTマーケットプレイスは現在大変多くの種類がリリースされていますが、その中でもOpenSeaの取引規模は最大クラスであり、頻繁に利用しているアクティブユーザー数は100万人以上、1日あたりの平均取引額も830万ドルです。
また、これまで叩き出した最高額は1440万ドルとなっており、業界2番手とされているRaribleの最高額が$1.9M(約2億円)であることを考慮すれば、どれほど圧倒的な記録かが分かるでしょう。
各業界の著名人も出品
OpenSeaはこれまで数多くの著名人に利用されており、それぞれが大きな注目を集めて高額で取引されています。
・VRアーティスト せきぐちあいみ
VRアート「Alternate dimension 幻想絢爛」が1,300万円で落札
・映画監督 村上隆
ドット絵アート「Murakami.Flowers」(*出品には至っていません)
・実業家 西野亮廣
絵本「みにくいマルコ」を始めとする3点の画像が400万円で落札
この事例はもちろんほんの一部であり、OpenSeaは今後も多くの著名人にとって有力なプラットフォームに活用されていくことが予想されています。
また、NFTアイテムの価値は作者の知名度が高いほど資産価値が向上しやすい特性があるため、効率的な運用においてはそういったリリース情報をいち早くキャッチすることも重要なポイントといえるでしょう。
関連記事: OpenSeaとは? 最大規模のNFTマーケットプレイスの使い方を解説
OpenSeaで享受できるベネフィット
OpenSeaを効果的に利用する上では、他のマーケットプレイスにはないベネフィットもしっかり把握しておきたいところです。そこでまず触れておきたいのが、取り扱っているNFTアイテムカテゴリーが多彩というポイントでしょう。
- イラストや写真等のNFTアート
- ブロックチェーン上のドメインネーム
- 音楽ファイル
- スポーツ関連のアイテム
- ブロックチェーンコミュニティへのアクセス権
- ブロックチェーンゲームで利用できるアイテム 等
OpenSeaはこのように幅広いジャンルに対応していることから、投資家は自分好みのアイテムが見つけられる可能性が高くなっています。
また、参加者自体もトップクラスであるため、クリエイターはより多くの販売チャンスを掴むことができ、購入者は再販価値が見込める「掘り出し物」に巡り合えるでしょう。
OpenSeaの購入方法
ここからは、OpenSeaの購入方法について見ていきましょう。まずはオンラインウォレットのアカウントを作成する必要があるため、METAMASKにアクセスして下さい。

ちなみにこの作業はブロックチェーン上に自身のアドレスを構築し、NFTアイテムを通常のブラウザで管理する意味合いもあるため、今後の運用の参考にしましょう。
そして、Googlechrome、Android、iOSといったデバイスにマッチする環境を選択すれば、以下の画面にジャンプします。

こちらの選択肢では基本的に右側の「ウォレットの作成」で問題ありませんので、パスワード、メールアドレス等を入力してMETAMASKのアカウントを作成しましょう。

ちなみにここまで登録料の類は一切発生せず、誰でも無料で利用することが可能です。また、アカウント作成は基本的に即日であり、Googlechromeの拡張機能にセットすればより簡単に操作できるため、是非活用してみて下さい。
以上が完了したら、次にOpenSeaにアクセスしてオンラインウォレットアカウントとの紐づけを行います。

この段階ではまだNFTアイテムが購入できないため、最初に右上の人型アイコンをクリックしていきましょう。

METAMASKのsymbolである狐が表示されたら、下部のSign inをクリックして紐づけを行います。この作業が完了することで、OpenSeaのブロックチェーンと自身のブラウザを繋げることができるため、そういった仕組みもあわせて覚えておきましょう。

そして、先ほどのトップ画面から「探索」をクリックすれば、この画面でNFTアイテムがチェックできるため、自分好みのものを見つけていきましょう。その際、アイテムジャンルや販売方式を絞るとより効率的にサーチすることが可能です。

気になるアイテム画像をクリックすると上画像の通り購入画面になるため、英語表記なら「Buy now」日本語は「今すぐ購入」を選択しましょう。
ちなみにこの時、METAMASKに支払い通貨であるイーサリアムが格納されていないと購入できないため、「Add Funds」か仮想通貨取引所を利用して事前に用意しておく必要があります。
OpenSeaの販売方法
ここからは、OpenSeaで販売する方法について見ていきましょう。ちなみにこの際、後述する手数料が発生するため、0.06ETH(約12,000円)を忘れずにMETAMASKに格納しておいて下さい。

トップ画面の「作成」をクリックして、クリエイターアカウント作成画面にジャンプします。

この画面では、OpenSea上に「自身のお店」を構築するようなイメージであるため、ショップ名称、メインに取り扱うアイテムカテゴリー、紹介文等をセットアップしていきましょう。
そして、最後に軽く内容をチェックして「Create」をクリックすると、先ほど解説した手数料が引き落とされてクリエイターアカウントが発行されます。
また、既に販売したいデジタルコンテンツが決まっている場合は、クリエイター画面で登録してNFTに置換してみて下さい。その後、「Sell」を選択すれば販売が可能となるため、以下の販売方式から自身の好きなものを選びましょう。
Set Price
販売価格を指定する方式であり、「Set Price」をクリックして「Price」を選びます。ちなみに、「Include ending price」では時間経過に沿って価格を下げていくことが可能となり、「Privacy」にすれば自身が指定した相手にのみ販売できます。
Highest Bit
開始価格と起源を登録すれば、オークション形式で販売できます。
Bundles
NFTアイテムを2つ以上のセットにして販売する方式です。
これら3通りの中から選択して、「Post your Listing」をクリックすれば出品は完了となります。
OpenSeaの手数料
ここからは、OpenSeaを利用する上で重要となる手数料について解説していきます。効率的に利益を上げるために、しっかり押さえておきましょう。
クリエイターアカウント開設時の手数料
OpenSeaでは、出品するためのクリエイターアカウントを発行する際に約12,000円の手数料が徴収されます。実際のところ決して安い金額ではないため、その後回収できるほどの利益が見込めるかどうかをよく検討しておきましょう。
出品と購入時のガス代
NFTを取引する際は、ブロックチェーン上で作業を行うマイナーに対してガス代(ガスリミット)という手数料を支払う必要があります。基本的に市場全体の込み具合によって変動しますが、以下の金額を目安にしておけば問題ないでしょう。
- 出品時目安…4,393円
- 購入時目安…1,976円
ちなみに販売単価が安いと利益自体がなくなってしまうため、しっかり把握して価格設定するのがおすすめです。
出品時の手数料
OpenSeaではガス代とは別に、出品価格に対して2.5%の手数料が発生します。こちらもクリエイターにとっては負担になりがちであるため、事前に押さえておきましょう。
まとめ
OpenSeaはアクティブユーザー数100万人以上、取引高は1日数億円にもなることから、クリエイターと購入者双方にとってメリットが大きいといえるでしょう。
また、アカウント発行も原則即日、利用手順も大変シンプルとなっているため、NFTの運用に慣れている中上級者はもちろん、初心者が最初に利用するプラットフォームとしても大変おすすめです。
現在NFTを検討している方は、本記事を参考にまずMETAMASKのアカウント作成から始めてみましょう。