2008年以降ビットコインを筆頭に話題になっている仮想通貨ですが、2021年もっとも注目を集めている仮想通貨がエンジンコインです。NFTのベースになっていることから今後の価格上昇が期待されるエンジンコインですが、手軽にチャットのサービスを利用して送金をすることが可能になりました。
この記事ではエンジンコインを含めた仮想通貨をチャットで送金できること、また具体的な利用できるサービスや安全性と注意点について解説していきます。
エンジンコインはチャットでも送金できる?
エンジンコインを含めた、仮想通貨の利用をより世間に浸透させるためのサービスが始まりました。それがチャットサービスを利用した送金システムです。
これまでも様々なSNSで電子マネーを利用して投げ銭などの送金ができていました。この投げ銭をエンジンコインなどの仮想通貨でもできるようにしたサービスが誕生したのです。このことにより、エンジンコインの送金を手軽に行えるようになりますので、電子マネーのように身近なサービスになると期待されています。
後述しますが、代表的なサービスとしてエンジンコインを手軽に送金できるチャット機能がある「Links」、Twitterアカウントを利用してエンジンコインが送金できる「Twitterチップ」があります。
エンジンコインをチャットで送金しても安全な理由
エンジンコインをチャットを利用して送金できるようになり利便性が増したわけですが、その安全性についてはどうでしょうか。エンジンコインも仮想通貨の一種なので、セキュリティー面は他の仮想通貨と同じく優れています。
ここからは、エンジンコインをチャットで送金しても安全なのかその理由について解説していきます。
取引が暗号化されている
エンジンコインを含めた仮想通貨の取引は、暗号化されたデータの取引になるので安全性が高まります。暗号化されたデータは、取引をしている当事者にしか意味をなさないので、第三者が不正にデータを読み取ることができません。
このようにデータとしてのセキュリティーが優れていることで、これまでの法定通貨や電子マネーのようにエンジンコインを扱うことができます。また、データが暗号化されていることでデータの偽造や二重払いなどの問題も事前に回避することが可能になっています。
ブロックチェーン技術を活用している
エンジンコインも他の仮想通貨同様にブロックチェーン技術が使われております。ブロックチェーン技術とは分散型台帳というもので改ざんなど不正ができない、システムのダウンが起きない、取引記録の削除ができない、自立分散システムを採用しているといった特徴があります。
このブロックチェーン技術のおかげで、利用者の中に不正行為をしている者がいればすぐに明らかになったり、システムの誤作動が仮にあったとしてもすぐにわかるような仕組みになっています。エンジンコインの高い安全性を支えているのはこのブロックチェーン技術です。
中央管理者を通さず送金できる
エンジンコインなどの仮想通貨は円やドルなどの法定通貨とは違い、通貨としての価値を保証する国や政府などの中央管理者がいないです。この為、エンジンコインを日本国内だけではなく海外にも手軽に送金することが可能になりました。
ブロックチェーン技術の仕組みによって、法定通貨のように国や政府が通貨として価値を保証することとは別の方法で仮想通貨の価値が決定します。この点が日本円などの法定通貨をただデジタル化しただけの電子マネーと違うところです。
チャットを利用して仮想通貨を送金できるサービス
チャットを利用して送金できるようになったことで利便性が増した仮想通過ですが、具体的にはどのようなサービスがあるのでしょうか。ここでは代表的な2つのサービスについて解説していきます。
- 手軽に送金できるチャット機能を兼ね備えたアプリ「Links」
- Twitterアカウントがあれば送金できる「Twitterチップ」
どちらも今後の仮想通貨関連で期待されているサービスですので注目です。
手軽に送金できるチャット機能を兼ね備えたアプリ「Links」
Linksのホームページを開くと、まず最初に「仮想通貨時代の日本を実装する」というキャッチコピーが出てきます。LinksはLinks株式会社が2021年4月5日にサービスを開始した仮想通貨を無料でやり取りができるSNSアプリです。
特徴としてはLinksウォレットを使い簡単で安全な仮想通貨の管理を行え、公式チャットルームで仮想通貨の投げ銭で送金ができることです。仮想通貨はこれまで管理が複雑でしたが、Linksウォレットでは6桁のPINコードと電話番号だけで仮想通貨の管理を行えます。
そしてチャットルームでは従来のチャット機能に加え、仮想通貨での投げ銭機能が追加されている為、これからの時代の新しいビジネスの可能性があるSNSアプリです。
Twitterアカウントがあれば送金できる「Twitterチップ」
2021年9月23日、Twitter社はユーザー同士が投げ銭機能を利用して仮想通貨を送金し合えるサービスをリリースし大きな話題となりました。Twitterチップとはユーザー同士が各々設定した決済サービスを通じて仮想通貨を送れるサービスです。
ここ数年話題となっていた投げ銭機能で応援したいユーザーに送金することができるSNSと同じように、Twitterでも投げ銭機能が実装されました。
このことで前述のLinksと同じく、これからの時代の新しいSNSビジネスとして注目されています。チップの金額に上限がなく、Twitter社は手数料を取らない方針です。
エンジンコインを送金する際の注意点
エンジンコインを送金する際に注意点がいくつかありますので、解説をしていきます。
- 手数料がかかる
- 送金時期によって価格が変動する
- 詐欺や盗難のリスク
- 送金先を間違えても取消できない
- 規制の強化に注意する必要がある
- システム障害のリスク
- 取引所が破綻するリスクがある
ここにあげた注意点はエンジンコインだけではなく他の仮想通貨全般に当てはまることですので、よく覚えておいてください。
手数料がかかる
前述のチャット機能を使ってエンジンコインなどの仮想通貨を送金できる「Links」と「Twitterチップ」は現在、手数料が無料になっています。
しかし、提携している決済サービスやエンジンコインを日本円に換金する為に取引所を利用した際に手数料が発生します。
送金先の決済サービスによっては思わぬコストがかかってしまう可能性があるので注意が必要です。
仮想通貨の換金取引の手数料をなるべく節約したい方は、こまめにネットなどで手数料の安い取引所の情報を仕入れる必要があります。
送金するにしても、受け取るにしても余分なコストを支払わないように注意しましょう。
送金時期によって価格が変動する
エンジンコインなどの仮想通貨は常に価格が変動しているので、送金時期によって受け取れる日本円の金額が変わるので注意が必要です。
仮想通貨はボラティリティ(価格変動幅)が大きいので、少しの経済状況の変化やニュース、為替などによって価格が大きく上下します。
その為、送金の時期が違えば同じ量のエンジンコインでも日本円に換金した時の価格が変動するけどことになります。
受け取ったエンジンコインを換金する際にはこのボラティリティを頭に入れておき、相場状況に注意しなくてはなりません。
詐欺や盗難のリスク
エンジンコインをはじめとした仮想通貨関連で問題になっているのが、この詐欺と盗難です。警視庁からも仮想通貨に関する詐欺や盗難に関する注意勧告が出ていたりと、我々1人1人が気をつけて付けなければなりません。2021年8月にも取引所から日本円にして約680億円相当の仮想通貨が盗難されるという事件が発生しました。
しかし、仮想通貨はブロックチェーンで管理されているため不正が起きた際の対処が早く、犯人が仮想通貨を現金化することは困難だったようで、盗んだ犯人から仮想通貨の返金がされました。どんなにセキュリティーが万全でも詐欺や窃盗には常に注意しましょう。
送金先を間違えても取消できない
仮想通貨はブロックチェーン技術を利用して中央銀行ではなく、利用者同士で不正がないか確認をしています。1人1人が銀行の役割を担っていると言えます。その為、送金先を間違えるなどのミスで仮想通貨を紛失いてしまうと、取り返しのつかないことになってしまいます。
このことに対しての保証などはないので細心の注意が必要です。このような送金ミスを防ぐために、あらかじめ小額の仮想通貨でテスト送金をすることが大切です。送金の際に一手間を加える事で資産を守ることができますので、ぜひ実践してみてください。
規制の強化に注意する必要がある
仮想通貨は2008年以降に生まれた新しい文化ですので、既存の法定通貨と比べその歴史も法整備などの規制もまだまだです。そのため、急激な規制や法整備などで価格が下落してしまったり、全く使えなくなってしまう可能性もあります。
2021年に入り、それまで仮想通貨に寛容で世界各国と比べても利用者が多かった中国が突然の規制強化を行いました。背景にはデジタル人民元の普及政策などの政情的理由があったとされますが、このように国が動いて規制に乗り出すというリスクがあります。
このようなリスクを回避するためにも常にニュースなどで情報を得るようにしましょう。
システム障害のリスク
エンジンコインが仮想通貨でデジタル資産である以上、取引所のシステムやウェブ上でシステム障害が起きると、取引ができなくなるなどのリスクがあります。
これまでも日本やアメリカ、中国など世界各国でサイバーテロや不具合などで取引所がシステム障害を起こすトラブルが発生しています。このような事態のたびに仮想通貨の価格が下落してしまうなどの二次災害も発生しますので、注意が必要です。
取引所が破綻するリスクがある
仮想通貨の取引所がこれまでの業務を行えなくなり、事業の継続が困難な場合は利用者が預け入れていた資金を戻せない場合があります。これは株式の証券会社と同じで、倒産後にしかるべき方法で措置が取られます。
まだ歴史の浅い仮想通貨ですが、これまでに何社も倒産しており中には2000億円相当の仮想通貨を預かったまま破綻した取引所もありました。このようなリス黒くを回避するためには、仮想通貨を取引所のウォレットに入れておくのではなく、個人所有のウォレットに保管するなどの対策が必要です。
まとめ
今回の記事ではエンジンコインを含む仮想通貨はチャットサービスを利用して送金できることを解説しました。今後はさらに仮想通貨を電子マネーのように使えるSNSアプリやサービスが普及していくと期待できます。
注意点やリスクに気をつけながら新しいサービスに触れてみてはいかがでしょうか。これから世界中でどのようなイノベーションが起こるのか楽しみにしておきましょう。