暗号資産の中でも、注目度が高い銘柄としてテゾスがあります。テゾスを実際に保有しようとした場合、ウォレットが必須になります。
ただ、ウォレットと聞いてもピンとこないという方が多いのではないでしょうか?そして、テゾスを保有するために必要となるウォレットとは、どのようなものなのでしょうか?
この記事では、ウォレットの概要やおすすめのウォレットについて解説します。
テゾスとは?
テゾスは、2021年10月時点の時価総額で言えば、全体の20位程度に位置している暗号資産です。これだけ聞くと、有名な暗号資産とは言えない存在ですが、独自のスタンスを貫く暗号資産として高い注目を集めています。
ビットコインやイーサリアムといったメジャーな暗号資産が抱える問題点を解消できる機能があるため、高い注目を集めているのです。スマートコントラクトやDappsの開発や利用に適しており、ブロックチェーンプラットフォームとしてとても有能です。
日本では、GMOコインやbitFlyerで取り扱っており、今後も取り扱う取引所が増えていくことでしょう。
ウォレットとは?
テゾスの概要を理解できたところで、実際にテゾスを購入する場合にはウォレットが必要になります。ウォレットは、簡単に説明すると暗号資産の保管場所という意味です。
その名の通り、テゾスのお財布のような役割を果たしていると理解すれば良いでしょう。ここでは、より具体的にウォレットの特徴などについて解説します。
暗号資産の保管場所
暗号資産におけるウォレットとは、通貨を保管する場所のことであると説明しました。ウォレットには、その名の通り「財布」という意味があり暗号資産用の電子財布という位置づけです。
暗号資産をセキュリティの高いウォレットに保管することで、仮にハッキングなどが発生しても盗まれる可能性を低下させることができます。ウォレットでは、秘密鍵と公開鍵を使用した暗号システムとなっており、保管している仮想通貨を守る仕組みです。
ウォレットにはたくさんの種類が存在しており、目的にマッチしたものを選ぶ必要があります。
秘密鍵によってセキュリティ対策されている
ウォレットでは、秘密鍵と公開鍵を使用しているわけですが、それぞれの鍵について正しく理解する必要があります。公開鍵とは、ウォレットを通して暗号資産を受領する際に必要となる鍵です。
実際に仮想通貨を受け取る場合、公開鍵を使用して生成した公開鍵のウォレットアドレスを送金先に開示します。イメージとしては、口座番号と同じ意味合いを持っていると理解しましょう。
一方の秘密鍵では、秘密鍵のウォレットアドレスを生成し、そのアドレスをパスワードのように入力して送金を行うのです。秘密鍵の仕組みによって、高いセキュリティレベルを維持して取引できるのが魅力的です。
ただ、秘密鍵を紛失すると永久に使用できなくなるなどの注意点があります。
複数保有することが可能
ウォレットは、1ユーザーに対して複数作成することができます。これにより、各ウォレットに資産を分散して保有することができるのです。
秘密鍵の存在によって、基本的にセキュリティレベルが高く信頼して取引可能です。ただ、ハッキングによって勝手に資金を移動されるなどのリスクが全くないわけではありません。
そこで、複数のウォレットに資産を分散させることでリスクヘッジを図ることができます。イメージとしては、1つの財布に大金を入れていてスリに遭って全額失うリスクを考えて、複数の財布を持ち歩くというイメージで運用可能です。
カウンターパーティリスクを抑制できる
ウォレットにおけるリスクは、ハッキングだけではありません。カウンターパーティと呼ばれるリスクに対しても、ウォレットを利用することでリスク回避ができるのです。
カウンターパーティとは相手方のことを指し、取引相手や取引所などを指す言葉です。万一、取引所が閉鎖されてしまうと保管していた通貨を引き出せなくなる可能性があるのです。
ウォレットを作成し、暗号資産を移動させておくことによりリスク回避を図れます。ただ、自分で秘密鍵の管理をしないといけなくなるなどの注意点があることは理解しておきましょう。
暗号資産のウォレットの種類
暗号資産のウォレットには、主に以下の種類が存在します。
- ウェブウォレット
- デスクトップウォレット
- モバイルウォレット
- ハードウェアウォレット
- ペーパーウォレット
それぞれのウォレットには特徴があるので、正しく理解する必要があります。ここでは、各ウォレットの特徴について解説します。
ウェブウォレット
ウェブウォレットとは、ブラウザを使ってアクセス可能な暗号資産ウォレットとなります。厳密に言うと、暗号資産を管理できるサービスという位置づけです。
仮想通貨にアクセスするためには、秘密鍵が必須となりますが、ウェブウォレットはウォレットサービス側が秘密鍵を管理しているケースが大半です。よって、秘密鍵を覚えていなくても容易に取り扱いできます。
Chrome拡張機能などのブラウザ拡張から利用でき、拡張機能を使って簡単に入出金を行うことも可能です。有名なところでは、ビットコインやビットコインキャッシュを管理可能なBlockchain.infoやMyEtherwalletがあります。
デスクトップウォレット
デスクトップウォレットとは、主に仮想通貨の開発者が提供しているウォレットです。仮想通貨によっては、マイニングとしても使用することが可能なウォレットとなっています。
詳細な使用方法は各取引所のウォレットにより異なります。基本的には、ウォレットにアクセスするためのパスワードを初回設定し以降はそのパスワードを用いて入出金を行う方法が多いです。
デスクトップウォレットとしては、Bitcoin CoreやElectrumなどが有名です。
モバイルウォレット
モバイルウォレットとは、主にスマートフォンアプリで利用できるウォレットです。スマートフォンアプリならではの特徴として、日常的に残高やポートフォリオを外出先でもチェックできる点が魅力的です。
使用方法もとても簡単であり、インストールした後にウォレットにアクセスするパスワードや指紋を登録して、以降は設定した情報を使用して送金などが行えます。キャッシュレス決済のように、QRコードの読み取りを活用して取引できる点も評価されています。
ハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットとは、ネットワークから隔離して安全に保管できる方法です。イメージとしては、オンラインで保有している口座ではなく、ハードウェア内に保管できるウォレットであり、安全性が高いのが特徴です。
保管しているハードウェアがハッキングされたとしても、ウォレットへのアクセスに必要な情報を盗まれなければ被害に遭うことはありません。ただ、取引する際には保管しているハードウェアを使用して行わなければならないという点はデメリットとなります。
ペーパーウォレット
ペーパーウォレットとは、秘密鍵やアドレスを紙に印刷して保管する方法となります。ネットワークに接続する必要が一切ないために、ハッキングの被害に遭うことはありません。よって、ウォレットの中で最も安全性が高いのです。
自力で作成することも可能ですが、基本的にはペーパーウォレットを印刷できるサービスを利用します。ペーパーウォレットを紛失すると、ウォレットに保管されている仮想通貨に一切アクセスできない点には注意しましょう。
暗号資産購入時におすすめのウォレット6選
暗号資産を購入する上で、特におすすめしたいウォレットとして以下が挙げられます。
- テゾスウォレット
- Ginco
- Yenom
- Coinomi
- tokenPocket
- MyEtherWallet
各ウォレットについて、詳しく解説していきます。
テゾスウォレット
テゾスウォレットは、その名の通りテゾスが提供しているウォレットです。テゾスウォレットのアプリをダウンロードして、インストールすることで利用できます。
テゾスだけでなく、ビットコインやその他暗号通貨やブロックチェーンにおいて利用可能です。資産をコントロールできるのは自分だけですので、スマートフォンで暗号通貨の送受信や保管、交換を安全に行えます。
ネットワークを2つの異なるブロックチェーンにフォークすることなく、アップグレードできる点が魅力的です。
Ginco
Gincoは、その名の通り銀行に預け入れるかのように暗号資産を気軽に保管できるサービスです。ビットコインやイーサリアムなどのメジャーな暗号資産だけでなく、数多くのマイナーな暗号資産に対応しています。
特に、イーサリアムベースのERC20トークンに対応しており、国産企業のウォレットでもあるということから信頼性は高いです。各暗号資産のアドレスがウォレット作成の段階で自動的に発行されるため、アプリをインストール後入出金もすぐに行えます。
Yenom
Yenomは、株式会社Yenomという日本の企業が開発したビットコインキャッシュ専用のウォレットです。2018年3月30日にリリースされて以降、多くのユーザーが利用しています。
無駄な機能や表示を排除して、基本となる操作は送る、受け取るに徹底しています。これによって、誰でも簡単かつスピーディーに使いこなせるのです。
完全日本語対応となっており、操作する上で迷いなく初心者でも利用できます。
Coinomi
Coimoniは、2014年にリリースされて以降、一度もハッキングの被害に遭ったことがないウォレットです。よって、安心して利用することができる点が評価されています。
ビットコインやイーサリアム系トークンなどを筆頭に、合計70種類以上の暗号資産を取引できます。ウォレット内で仮想通貨の両替できるので、取引所で新しく通貨を購入する必要もありません。
ソースコードが公開されていないなど、不安に感じる点はありますが過去の実績からもおすすめしたいウォレットの一つです。
tokenPocket
tokenPocketは、さまざまなDAppsゲームやDEXに対応しているウォレットです。よって、特に暗号資産に対応したゲームをプレイする方に人気となっています。
対応しているトークンが多く、8,000種類以上管理することが可能です。メジャーな暗号資産だけでなく、他では取り扱っていない暗号資産を管理できるのが良いですね。
国内初のWeb3.0機能を搭載したウォレットである点にも、高い注目が集まっています。
MyEtherWallet
MyEtherWalletは、デスクトップウォレットとして有名な存在です。インターネットに接続した状態で利用しますが、パソコンをオフラインにすることで安全性を担保できます。
ERC20トークン全ての利用が可能ですが、これはカスタムトークンの追加機能によって利用できるのです。日本語に完全対応しているので、誰でも簡単に使いこなせます。
また、複数のデバイスからアクセスできるので利便性が高いサービスとなっています。
まとめ
テゾスを利用する上で、ウォレットはぜひ使いこなしたいものです。特に、テゾスが提供しているテゾスウォレットでは、スマートフォンアプリを利用して手軽に取引できます。
ウォレットにはいくつかの種類があり、それぞれ利便性や安全性が異なります。ウォレットを正しく理解して、テゾスをはじめとして暗号資産を安全に管理しましょう。