エンジンコインは、Enjin Platformで使われる暗号資産として有名です。これだけ聞くと、限定されているサービスに見えるかも知れませんが、実際にはユーザー数が2000万人を超えているとても高い人気を誇るサービスです。
日本の暗号資産取引所でも取り扱うケースが増えています。では、エンジンコインとは具体的にどのような暗号資産なのでしょうか?
この記事では、エンジンコインの特徴や送金方法、そして注意点まで詳しく解説します。
エンジンコインの特徴
エンジンコインは、2017年に誕生した暗号資産であり、メジャーな暗号資産と比較すると比較的最近誕生したばかりの暗号資産です。ただ、すでに多くのトレーダーから注目されている存在です。
エンジンコインには、主に以下3つの特徴があります。
- ゲームで稼げる暗号資産
- 大手企業との提携実績がある
- メルティングによって入手可能
それぞれの特徴について、詳しく解説します。
ゲームで稼げる仮想通貨
エンジンコインの最大の特徴として、オンラインゲームをプレイしながら稼ぐことができる点があります。通常、オンラインゲームをプレイするためには、課金などで費用がかかるものです。
ただ、ブロックチェーン技術を活用しているNFTゲームというものがあり、逆にプレイすることで暗号資産を獲得できます。
具体的には、ゲーム内で獲得したアイテムやカード、キャラクターを出品して販売可能です。スマホゲームで言えば、自らがガチャなどを販売できるというイメージです。
さらに、NFTゲームではオリジナルのアイテムやカード、キャラクターを販売できたり、ゲーム内の土地や建物売買することもできます。NFTゲームの中で、特にエンジンコインが広く活用されており、プレイするだけでも稼げるチャンスがあります。
大手企業との提携実績がある
エンジンコインは、個人トレーダーだけが注目しているだけではありません。世界的にも有名な大手企業と提携しており、大手企業からも注目されている存在なのです。
提携している企業としては、以下が挙げられます。
- サムスン
- マイクロソフト
- unity
特にエンジンコインと蜜月な関係があるのが、サムスンです。サムスンでは、自社で発売している人気スマートフォンであるGalaxyシリーズのウォレットに、エンジンコインを導入しています。これによって、スマートフォンでお買い物する際などに活用可能です。
マイクロソフトでは、有名ゲームであるマインクラフトに、エンジンコインを導入しています。有名企業が注目していることで、よりエンジンコインの価値が高まり注目度もアップしています。
メルティングによって入手可能
エンジンコインの場合、NFTゲームで暗号資産を入手できますが、それ以外にもメルティングによっても獲得可能です。エンジンコインが独自開発したトークン規格として、ERC-1155があります。
このERC-1155には、メルティングという機能があり、同規格のトークンをバーンと呼ばれる発行中の仮想通貨の存在を意図的に消去する行為を行い、新トークンを引き出すことができるのです。メルティングしてトークンを打ち消し、打ち消されたところにエンジンコインが代わりに入手可能です。
ゲーム内でアイテムを売却しなくても、エンジンコインが入手できるイメージで捉えることができます。メルティングはエンジンウォレットから行えて、事実上ゲーム用トークンの換金方法となっています。
エンジンコインの送金のやり方
エンジンコインでは、送金も容易に行えます。暗号資産ならではの、スピーディーで安い手数料で送金できる点が魅力となっています。
ここでは、コインチェックのアプリを用いてエンジンコインを送金する方法を紹介します。
アプリをインストールする
まず始めに、コインチェックのアプリをインストールします。アプリをインストールするスマートフォン、コインチェックのアプリをダウンロードしてください。
ダウンロードは、App StoreまたはGoogle Playからダウンロード可能です。ダウンロードが完了したら、自動的にインストールは完了しています。
メールアドレスを入力して会員登録をする
コインチェックのアプリを起動すると、新規登録かCoincheckアカウントでのログインが世求められます。もし、コインチェックのアカウントがある場合は、そのままログイン可能です。
コインチェックのアカウントを作成していない場合は、メールアドレスの入力が求められるので、登録を希望するメールアドレスを入力してください。そして、「次へ」ボタンをタップすると続けてパスワードの設定画面に移行します。
パスワードは、半角アルファベット、数字、記号を組み合わせて入力してください。なお、入力すると「パスワードの強さ」が表示されるので、なるべく安全なパスワードを設定しましょう。
パスワードを入力したら、「登録」ボタンをタップすると入力したメールアドレス宛てにメールが配信されるので、内容を確認してリンクをクリックすれば登録完了です。
本人確認を行う
コインチェックは一種の金融系サービスですので、利用するためには本人確認が必要になります。なお、コインチェックの利用条件として以下にに該当している必要があります。
- 居住国が日本
- 20歳以上74歳以下
この内容を確認するために、本人確認が行われるのです。まずは、上記条件に該当するのかを問われるので、問題ない場合は「次へ」をタップします。
続けて、細かな利用規約などが表示されるので、内容をチェックして「同意」をタップしてください。
電話番号を入力して認証を行う
本人確認に続けて、連絡先の確認として電話番号認証が行われます。フォーム内に電話番号を入力して「次へ」をタップすると、登録した電話番号当てにSMSが通知されます。
この通知の中に記載されている、6桁の番号をアプリ上に入力してください。
会員情報を入力する
ここからは、個人情報の入力画面に移行します。最初に名前、住所、その他の基本情報を入力して「次へ」をタップします。
入力フォームは多岐にわたるので、全項目を漏れなく入力してください。
本人確認書類を提出する
個人情報の入力が完了した時点で、本人確認書類の提出が求められます。これは、申請内容に相違がないかのチェックが行われる形です。
本人確認書類の提出画面では、以下の選択肢の中から1つ選択して提出する必要があります。
- 運転免許証(表面と裏面)
- パスポート(「顔写真ページ」と「住所記載ページ」)
- 在留カード(表面と裏面)
- 特別永住者証明書(表面と裏面)
- 運転経歴証明書(表面と裏面、交付年月日が2012年4月1日以降のもの)
- 住民基本台帳カード(表面と裏面)
- 個人番号カード(表面のみ、裏面は提出不要)
選択肢によっては、「現在お住まいの住所が記載されていますか?」というメッセージが表示されるので、「はい」をタップしましょう。すると、カメラ画面が表示され、運転免許証の場合は「表面を撮影」「裏面を撮影」ボタンから、それぞれ書類の表と裏の写真を撮影してください。
パスポートを撮影する場合は、「表面を撮影」で顔写真ページを撮影、「裏面を撮影」では所持人記入欄を撮影しましょう。次に、自身の顔と書類表面がイラストの位置に来るように、書類を手に持って撮影します。
最後に、画面に顔と書類を画面内に入れて、書類をゆっくりとイラストのように斜めに傾けて撮影してください。
2段階認証を行う
コインチェックでは、セキュリティ対策としてSMSやGoogleの認証アプリを活用して、二段階認証が行えます。取引アカウント画面から「設定」>「2段階認証」をタップします。
その後、スマートフォンに認証アプリをダウンロードした上で、「設定する」ボタンをタップしてください。そして、メールボックスに認証メールが配信されるので、メール内にあるURLをクリックすれば設定完了です。
コインチェックに入金する
ここからは具体的な入金から送金方法の操作に入ります。コインチェックでは、以下の方法で入金可能です。
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
コンビニエンスストアから入金できる点が、コインチェックの特徴となっています。アプリから入金する場合、メインメニューの下部にある「入出金」をタップします。
そして、希望する入金方法を選択してください。「銀行口座から入金」を選択した場合、振込先の情報と振込名義人の情報が表示されるます。
振込先の銀行にはGMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行のどちらかの銀行を選んで、表示された口座宛に振込んでください。コンビニ入金する場合は、入金する金額を入力して、「お支払い情報を発行」ボタンをタップし、続けて「バーコードを表示」をタップするとバーコードが表示されます。
そして、希望するコンビニエンスストアのレジでバーコードを見せて、支払えば入金完了です。クイック入金を選択した場合、申請から3時間以内にペイジー決済において入金処理を行えば、入金できます。
エンジンコインを購入する
入金が完了したら、実際にエンジンコインの購入を行います。購入時は、アプリのメインメニューの下部にある、「販売所」を選択します。
次に、購入したい仮想通貨としてエンジンコインを選択してください。そして、「購入」をタップして購入分の金額を入力します。
金額を入力する枠の下に、入力した日本円に相当分の仮想通貨の数量が表示されるので、参考にしてください。日本円の入力が完了したら「購入」をタップし、続けて表示される購入内容の確認をチェックして、問題ない場合は「購入」をタップすれば購入は完了です。
送金先を選択して送金する
コンチェックを送金する場合、メインメニューから「送金と受取」をタップします。なお、仮想通貨を送金する際には送金先のアドレスが必要ですので、事前に確認しておきましょう。
送金先の「選択」をタップ、そして「送金先を追加」をタップします。送金先名には、送金先を識別する名前を入力しておくことをおすすめします。
送金先アドレスは手入力も可能ですが、30桁以上の数字やアルファベットの大文字・小文字が羅列されているので面倒です。そこで、QRコードでの読み取りを選択することで効率よく送金できます。
送金先の登録が完了したら、送金額もしくは送金する仮想通貨の数量を入力します。金額を入力する枠内の左にあるアイコンをタップすると、日本円か仮想通貨の切り替え可能です。
「BTC以外の送金はこちら」をタップして、2段階認証を行います。そして、金額または数量を入力し、「送金する」をタップすれば送金は完了します。
エンジンコイン送金時の注意点
エンジンコインを送金する際には、注意すべきポイントがあります。主な注意点について、詳しく解説します。
高額な手数料がかかることがある
暗号資産の特徴として、送金手数料が安いという点があります。ただ、取引所によっては、高い手数料画家軽いことがあるのです。
送金手数料自体は、保有しているエンジンコインから差し引かれることになります。もし手数料を気にせず送金したい場合は、手数料が低いもしくは手数料無料の取引所を選ぶようにしましょう。
送金先を間違えるリスクがある
コインチェックでエンジンコインを送金する場合、30桁以上のアドレスを入力しなければなりません。バーコードで入力すれば間違えることはありませんが、手入力すると間違えるリスクがどうしてもあります。
基本的に、1文字間違っただけではアドレスが存在しないとエラーになりますが、偶然存在するアドレスに間違えてしまうと謝って送金してしまうのです。エンジンコインの場合、中央管理者が存在しないために、取り消し処理はできないので泣き寝入りする可能性が高いです。
よって、送金時にはしっかり確認した上で間違えないようにしなければなりません。
課税対象となることがある
暗号資産の取引では、利益を出せば当然課税対象となります。主に、以下の処理などを行うと課税の対象となってしまうのです。
- 過去に購入した仮想通貨が値上がりした場合
- 仮想通貨で商品を購入した場合
- 仮想通貨同士の交換をした場合
また、送金に関しても自分の保有するエンジンコインを相手に贈与するために、課税対象となる可能性があります。例えば、家族などにエンジンコインを贈与するために送金する場合、金額が110万円を超えていると受贈者に対して贈与税が課税されることがあります。
よって、課税対象となることを十分に念頭に置いて送金しましょう。
まとめ
エンジンコインは、ゲームなどで気軽に入手できるので、特に若い方に人気の暗号資産です。主にコインチェックで取引できて、送金も容易に行えます。
ただ、送金時には課税の対象となったり手数料がかかる可能性がある点には要注意です。注意点を加味しても、エンジンコインは魅力的な暗号資産でありますので、今後も注目していきましょう。