仮想通貨(ビットコイン)のスプレッドとは?コストの抑え方と取引所も解説

仮想通貨はダイナミックなボラティリティを活かしながら多彩な銘柄にチャレンジできる魅力的な投資商品ですが、広く設定されたスプレッドには注意が必要です。

不用意に取引を行えば思いがけない金額にまで膨らむケースもあるため、投資家としては最大限抑えるべきコストといえるでしょう。

本記事ではスプレッドの基本知識や取引所ごとの水準についても解説していきます。より負担を抑えて運用したい方はぜひ参考にしてください。

仮想通貨(ビットコイン)のスプレッドの基本知識

ここではまず、仮想通貨取引で最も注意するべきコストである、スプレッドの基本知識を解説します。

  • 相場の流動性によって変動する
  • 取引所によって異なる
  • 販売所と取引所で幅が変わる

効率良く運用するためにも、ぜひ参考にしてください。

相場の流動性によって変動する

仮想通貨取引所の公式サイトでは、銘柄ごとのスプレッドが公示されていますが、ほとんどのばあいは「特定期間の平均値」となっています。すなわち、タイミングによっては変動する可能性があるのです。

そういった現象の背景には、各相場の流動性が密接に関係しており、参加者が多く注文量が豊富であれば、スプレッドは比較的狭く保たれるでしょう。

一方、知名度や取引量自体が低水準のプラットフォームは変動率が高い特徴があり、予想から大幅にかけ離れた価格で約定してしまうリスクがあります。

仮想通貨取引所によって異なる

スプレッドは仮想通貨取引所が設定する売値と買値の価格差という性質上、プラットフォームによって水準がまったく異なる特徴もあります。

具体的にビットコインを例に挙げると、海外取引所のBybitなら2,000円前後に収まりますが、国内のGMOコインは60,000円となっており、実に30倍もの開きが発生するのです。

もちろん、スプレッドだけが取引所の優劣を決めるわけではない一方、投資家はあらかじめきちんと比較検証した方が良いでしょう。

販売所と取引所で幅が変わる

先ほどは「仮想通貨取引所ごと」の差に触れましたが、スプレッドはプラットフォーム内のマーケットである「販売所」と「取引所」によっても大きく変わります。

参考までに、両者はそれぞれ以下のようなメリット・デメリットを持っているため、あわせて押さえておきましょう。

  • 取引所:スプレッドが狭い一方、板情報を見ながら自身の注文と他の投資家がだしている反対注文をマッチングさせるスキルが必要
  • 販売所:スプレッドが非常に広いが、運営から直接通貨を購入するため確実性が高い。

この通り、コストを抑えたいのなら取引所方式がおすすめである一方、初心者のうちは販売所でなければ上手く購入できないかもしれません。

一長一短の性質を把握して、効果的に使い分けてみてください。

仮想通貨(ビットコイン)のスプレッドを抑える方法

ここからは、スプレッドを抑えて仮想通貨を取引する方法を確認していきましょう。多くの対策が存在するため、自身にマッチするものを選んでください。

低コストな取引所を選ぶ

仮想通貨取引所はスプレッドなどの手数料を支払う相手でもあるため、できる限りコストが安く収まるところを選んでいきましょう。

たとえば、先ほど触れたBybitはもちろんおすすめですが、国内のSBI VCトレードも流動性次第では1万円以下に収まります。

また、海外取引所の筆頭であるバイナンスは、販売所方式を提供していない反面、スプレッドという仕組み自体が存在せず、投資家同士の注文がマッチングしさえすれば、純粋に通貨の価格のみで取引可能です。

当然、その他にもパフォーマンスの高いプラットフォームは存在することから、多少の手間をかけてでも比較検証するのがおすすめといえます。

スプレッドの狭い銘柄に投資する

スプレッドは仮想通貨によっても水準が異なっており、知名度が高く取引量が大きいビットコイン、イーサリアムなどは比較的狭く設定されています。

一方、上場したばかりの新興銘柄やアルトコインは流動性が低く、幅が広い可能性があるため、両方の特徴を踏まえて投資対象を決定してみてください。

取引量の多い時間帯を狙う

流動性は取引量とも強い関連性があるため、できる限り投資家が集まりやすい時間帯を狙うのもおすすめといえるでしょう。

具体的には、サラリーマンなどが取引を始める平日の18~24時、土日が狙い目であり、お盆やゴールデンウィークといった長期休暇のシーズンも有効です。

ただし、クリスマスと年末年始に関しては巨額の資金を保有する機関投資家が一斉に休みを取ることで、逆に取引量が低下しがちな点には注意が必要です。

取引回数自体を抑える

スプレッドは取引の度に発生する手数料であることから、回数自体を減らすのも効果的な対策といえます。

一見すると機会損失を招きそうなイメージもありますが、低頻度で売買を行いつつきちんと利益が得られる手法は多く存在しており、実は短期トレードよりも初心者向きなのです。

さらに、仮想通貨市場だからこそ行えるアービトラージも大変おすすめであるため、ここからは詳しく確認していきましょう。

長期保有のスイングトレード

スイングトレードは、数週間以上通貨を保有し続ける代表的な長期運用のスタイルです。

ボラティリティの高い仮想通貨相場に対応するために、充実した資金が必要となりますが、頻繁にチャートをチェックする必要がなく、将来的な値動きも比較的予測しやすい特徴を持っています。

また、きちんと資金管理さえ行えればスキャルピングやデイトレードを並行運用することも可能であることから、効率的にチャンスを狙うには大変効果的な手法といえるでしょう。

参考までに、数か月から数年程度の時間軸になると「ポジショントレード」という名称に切り替わる一方、実際のところ両者はさほど明確に区別されていません。

少額ずつ積み立てるドルコスト平均法

一般的な売買取引は、目標レートや下落直後といった「価格」を軸にして運用しますが、ドルコスト平均法は「時間」に焦点をあてた手法となります。

アメリカで考案されたこのスタイルは、比較的歴史が古いことから、株式やFXといった投資商品においても長く愛用され続けており、シンプルな手順は初心者でも簡単に実践できるでしょう。

具体的には、1日、あるいは1ヶ月といった特定の期間を定め、数百円ずつ少額で買い増していくだけです。

価格変動を一切考慮せず、取引所のサービスを用いれば完全な自動売買も可能となる上に、長期スパンに設定すればスプレッドも抑えらえるため、低リスクな投資を目指す方はぜひチャレンジしてみてください。

アービトラージ

アービトラージとは、プラットフォームごとの価格差を利用した手法を指しており、あまりに勝率が高いことから、FX業界では禁止行為として定められています。

たとえば、取引所Aはビットコインを100円に設定しているところ、Bは120円であれば、以下の手順で簡単に差益が得られるのです。

  • Aで100円で購入する
  • Bのウォレットに送金する
  • 着金した直後にBで120円で売却する

一見煩雑に思えるかもしれませんが、これらの手続きは慣れれば数分で行えるだけでなく、将来的な価格変動を一切分析せずに、その場の相場状況のみで取引が即完結するメリットもあります。

もちろん、各社のレートを見比べる手間はある一方、送金手数料が無料の取引所を使えばスプレッドすら考慮する必要がなくなるため、選択肢の1つとして覚えておくと良いでしょう。

投資手法自体を切り替える

スプレッドを削減したいのであれば、以下のような売買取引以外の手法に切り替えるのも大変おすすめです。

  • ステーキング
  • 流動性マイニング
  • ローンチプール

いずれもコストを軽減できることに加えて、投資効率も向上するため、ぜひ参考にしてください。

ステーキング

ステーキングとは、ある特定のプラットフォームに仮想通貨を預け入れるだけで利益が受け取れるサービスであり、売買取引を行わずに資産が運用できます。

もちろん、現在は初心者でも簡単に取り組めるようになっていますが、より深く理解するには、「コンセンサスアルゴリズム」という仕組みを押さえておいた方が良いでしょう。

仮想通貨の構築基盤であるブロックチェーン上では、ユーザーの取引に応じて情報の暗号化処理とブロック生成が行われています。

しかし、作業者達から寄せられる演算結果は膨大な数に昇るため、その中からスピーディー且つ合理的に「正解を決定する」目的で、コンセンサスアルゴリズムが用いられているのです。

そして、アルゴリズムの一種であるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)は、保有通貨量が多い作業者の回答を採用する特徴があることから、利息を対価に投資家達へ資金提供を求める仕組みが、ステーキングサービスとなります。

実際のところ、そういった裏側の部分を知らなくても大きな問題ではありません。

しかしながら、より優位性を高めるには「どれだけ取引量が多いか、作業者が活発か」というポイントも重要であることから、覚えておいて損はないでしょう。

流動性マイニング

ステーキングと同じように、取引所などへ通貨を預け入れる流動性マイニングは、上場したばかりの取引量が少ない新興銘柄を購入し、相場に流動性を提供する対価として利息が得られる仕組みです。

提供しているプラットフォーム自体は少ないものの、基本的に利回りが高水準であり、収益性に関してはトップクラスの手法といえるでしょう。

そもそもスプレッドが絡む売買取引自体が必要ないため、入出金手数料だけに注意していればコスト削減が行える点も大きな魅力となっています。

ローンチプール

ローンチプールは、取引所が指定する通貨を預け、その対価として「上場前の銘柄」が手に入るサービスであり、ほとんどの場合は上場直後の始値で利益が得られます。

もちろん、注目されている新興通貨であれば、爆発的な価格高騰が発生する可能性もゼロではないため、投資家であれば1度はチャレンジしておきたい手法です。

仮想通貨(ビットコイン)のスプレッドが狭いおすすめ取引所5選

次は、スプレッドが狭い取引所を5つ確認していきましょう。

  1. DMMビットコイン
  2. Coincheck
  3. bitFlyer
  4. GMOコイン
  5. bitbank

それぞれ利便性の高い環境であるため、ぜひ参考にしてください。

1: DMMビットコイン

運営会社 株式会社DMM Bitcoin
取扱い通貨 14種類
最小注文金額 500円
取引手数料 ・販売所:無料

・取引所:無料

・振込入金:無料

平均スプレッド ビットコイン:約65,000円

イーサリアム:約10,000円

 

業界大手のインターネットグループ企業が運営するDMMビットコインは、安定したサーバースペックと高水準セキュリティが魅力の仮想通貨取引所です。

スプレッドも比較的良心的となっている上に、操作性の高い取引ツールと24時間対応のLINEサポート窓口は、初心者でも安心して投資にチャレンジできる環境といえるでしょう。

2: Coincheck

運営会社 コインチェック株式会社
取扱い通貨 17種類
最小注文金額 500円
取引手数料 ・販売所:無料

・取引所:無料

・振込入金:無料

平均スプレッド ビットコイン:0.1~5.0%

イーサリアム:0.1~5.0%

 

国内最大手であるCoincheckもおすすめの取引所であり、低水準なスプレッドに加えて、貸し仮想通貨や自動積立といった様々な投資サービスも展開しています。

また、NFTマーケットプレイスも同時に利用できる数少ないプラットフォームであるため、メインとしてだけでなく、サブ口座としての有用性も高いでしょう。

ただし、本人確認を行わなければ全機能がアクティブにならないため、できる限り早めに済ませておくのがおすすめです。

3: bitFlyer

運営会社 株式会社bitflyer
取扱い通貨 14種類
最小注文金額 100円
取引手数料 ・販売所:無料

・取引所:Maker :0.01〜0.15%Taker 0.01〜0.15%

・振込入金:無料

平均スプレッド ビットコイン:約30,000円

イーサリアム:約10,000円

国内トップクラスのアクティブユーザー数を誇るbitFlyerは、相場の流動性が高く、取引所方式でも希望価格で通貨が購入しやすいメリットがあります。

仮想通貨に特化したクレジットカードや最大2倍のレバレッジ取引、そしてショッピングでビットコインが貰えるサービスも他社にはない魅力であるため、ぜひ活用してみてください。

4: GMOコイン

運営会社 GMOコイン株式会社
取扱い通貨 17種類
最小注文金額 約60円
取引手数料 ・販売所:無料

・取引所:Maker:-0.01% Taker:0.05%

・振込入金:無料

平均スプレッド ビットコイン:約60,000円

イーサリアム:約15,000円

 

オリコンランキングでも高い評価を獲得しているGMOコインは、スマホ操作に特化したアプリと低コストな環境によって、多くの初心者から活用されています。

さらに、取引所に流動性を与えるMakerになると、0.01%分の報酬が得られるため、少しでも多くの利益を得たい方におすすめです。

5: bitbank

運営会社 ビットバンク株式会社
取扱い通貨 12種類
最小注文金額 0.00000001 BTC
取引手数料 ・販売所:無料

・取引所:Maker:-0.02 Taker:0.12%

・振込入金:550円〜

平均スプレッド ビットコイン:約60,000円

イーサリアム:約20,000円

 

bitbankは、先ほどと同じくMaker報酬が得られる取引所であり、振込入金手数料はかかるものの、スプレッド水準、取引量、流動性ともにトップクラスです。

そして、モナコインなどの二ッチな通貨も購入できるため、メインとサブのどちらでも有用性を発揮するでしょう。

初心者が注意するべき仮想通貨(ビットコイン)取引のポイント

ここからは、初心者が注意するべき仮想通貨取引のポイントを解説します。

  • 低スプレッドでも他の手数料が高い可能性がある
  • ボラティリティも考慮する
  • CFDに投資する時は方針を明確化する

投資の優位性を高めるためにも、きちんと把握しておきましょう。

低スプレッドでも他の手数料が高い可能性がある

仮想通貨取引所を選定する際は、どうしてもスプレッドばかりを重視しがちであり、低水準であれば迷わず採用してしまう初心者も少なくありません。

当然着眼点が間違っているわけではありませんが、営利目的でサービスを提供する都合上、その他の項目が割高になっているケースも多いのです。

極論をいえば、高スプレッドの他社を利用した方が、最終的なトータルコストを削減できるパターンさえあり得るため、可能な限りすべての手数料項目をチェックするようにしましょう。

入出金手数料

仮想通貨取引所を選定する上で、スプレッドと同程度に重要なのが入出金手数料です。

投資を始めるタイミングや利益を現金化する場合にも、必ず発生する手続きとなるため、もちろん安価に設定されている方がコストの低減に繋がるでしょう。

ただし、DEX、あるいは海外取引所を利用せず、スイングトレードなどの長期運用をメインとしている方は、資金移動の頻度自体が少ないことから、そこまで気にする必要はありません。

また、たとえデイトレードなどの短期売買でも、ある程度金額をまとめて回数を減らせば対策できるでしょう。

送金手数料

出金と混同しがちな送金手続きは、利益を銀行口座へ振り込むのではなく、外部オンラインウォレットや別の取引所へ資金を移動する行為を指します。すなわち、両者はまったく別の性質を持つため、初心者はあらかじめ押さえておきましょう。

そして、そういった性質を考慮すると、GameFiやメタバース、DEXなどを利用しない方にとってはあまり需要のないシステムであり、少なくとも仮想通貨に慣れていないうちは考慮する必要はないといえます。

一定以上の知識を身につけ、他の領域にも興味が湧いてきたら気にするようにしましょう。

メイカー・テイカー手数料

スプレッドの狭い取引所方式を利用する上では、Maker(メイカー)・Taker(テイカー)手数料はきちんと押さえておかなければなりません。

  • メイカー:取引所の板に記載されていない価格で注文をだす投資家を指しており、相場に流動性を与える(作る)役割に因んでいる。
  • テイカー:既に板に記載されている価格で発注する投資家であり、注文を取り除くことに因んでいる。

参考までに、仮想通貨取引の「板」とは、市場に参加している投資家がだしている注文価格が並んでいる一覧表のようなものであり、古くから株式の場で用いられています。

メイカーの場合は報酬が付与されるケースもあるため、最大限有効活用してください。

スワップポイント

現物取引しか行わない場合は気にする必要はありませんが、仮想通貨FXを検討している方はスワップポイントにも注目した方が良いでしょう。

スワップポイントとは、日をまたいでポジションを保有すると徴収されるコストであり、レバレッジ手数料やポジション料など、取引所によって名称が異なります。

そして、ほとんどの場合は通貨量ではなく、価格を基準に算出されるため、数百万円単位で取引を行えば、たった1日で数千円の損失を抱えることになるのです。

したがって、レバレッジをかけた長期保有、あるいは価格変動によって塩漬けする癖のある方は、最大限注意しましょう。

ボラティリティも考慮する

ビットコインやイーサリアムなどの取引規模が大きい仮想通貨は、数万円~10万円程度のスプレッドが設けられているケースも多く、一見すると大変不利なようにも思えるでしょう。

しかし、法定通貨に比べると格段に相場が不安定であることから、ほんの数時間程度で数十万円の価格変動が発生することも珍しくないため、実際のところ利益転換だけなら比較的簡単に達成できます。

そのため、通貨を選定する際は表面的な幅ではなく、ボラティリティも考慮して相対的に考察するのがおすすめであり、他社と比較検討すればより精度を高めることも可能です。

CFDに投資する時は方針を明確化する

仮想通貨は海外FX会社でも取引が可能ですが、基本的にはCFD商品として提供されているため、場合によっては投資の目的とマッチしない可能性があります。

参考までに、CFDとは差金決済方式を指しており、現物を保有することなく相場の値動きだけを基に差益を得る仕組みです。

初心者にとってはあまり聞き慣れないサービスかもしれませんが、株式やインデックス、エネルギー投資で広く用いられていることから、業界内では比較的メジャーといえるでしょう。

全体的にスプレッドが狭く、直接日本円で投資が始められるメリットがある一方、外部サービスの支払い、換金は行えません。

したがって、より低コストな環境を求めてCFDに切り替える際は、利益が欲しいのか、仮想通貨自体を求めているのかを明確化し、前者の場合にのみチャレンジしてみてください。

まとめ

本記事では仮想通貨取引のコストであるスプレッドの特徴やおすすめの取引所、注意点についても解説してきました。スプレッドは売買を行う上で特に注意するべきポイントであり、銘柄や取引所を比較して、できる限り低水準なところを選ぶのがおすすめです。

ただし、表面的な数値が安いからといって採用すると、その他の割高な手数料によって最終的な損失が拡大するケースもあるため、初心者は必ずトータルバランスで判断するようにしましょう。

現在チャレンジを検討している場合は、今回触れてきたおすすめの取引所も参考にしつつ、最大限低コストな環境で資産を運用してください。

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